新・分県登山ガイド[改訂版] 0 北海道の山 山と渓谷社
を買った。今年利尻山に登り、他の山にも登ってみたいと思ったけど、自宅からどれくらいの時間をかけて行って、どんな山に登ることができるのか全くわからなかったからだ。インターネットで検索してみても、やはり検索にヒットするのはメジャーな山ばかりで家の近くの山はない。そこで登山ガイドブックを買ってみたけど、結局は自宅近くにガイドブックに載るような山がないことがわかっただけだった(w
でもこの本は買って良かったと思う。写真が結構入っているので見ていて楽しいし、写真に写る山容が格好良ければ『この山に登ってみたい!』とか思えるから。それに自宅近くに山がなくても、運良く連休がある時には山登りの計画が立てやすい。あと良いと思った点は、体力度ランク、危険度ランク、歩行時間が記載されていること。このガイドブックに掲載されている山にひとつでも登ったことがあれば、その自分の経験と照らし合わせて、このガイドブックで他の山をある程度想像できる。これはホントに良い。
そして残念な点をとりあえずひとつ発見してしまった。自分の気になった山のページしか見ておらず、全てのページに目を通した訳ではないけど、このガイドブックの2010年の初版第1刷が出版された時点で明らかに情報として間違っているものを見つけてしまった。ちなみに自分の手元にあるのは2刷で2011年になって印刷されたもの。直接登山に関係している情報ではないけど、何年も前の情報をそのまま確認せずに載せているのはちょっとね。その山の情報を刷新する際に、絶対に目にするか、違うと気付くはずの類のものだから、いい加減に情報を更新していると指摘されても仕方がない。現地の山岳ガイドに記事内容の校正を依頼しているのなら、その校正をした人が物凄くいい加減だと思う。『改訂版』とするならば、内容、情報の信憑性はきちんと確認すべきと思う。登山ガイドブックを買う人は、ほとんどの人が本の中の情報が正しいと思って、その情報に対してお金を払って購入するのだから。ウソを印刷して本とするならば、ガイドブックではない。
辛口なことも書いたけど、基本的には良いガイドブックだと思うし、登山初心者の自分にとっては、北海道のいろいろな山を知ることができて、買って良かった本です。
2011年9月30日金曜日
2011年9月27日火曜日
山の本 (2)
今月読んだ本。
単純に読書量は少なかったと思う。
長谷川恒男 虚空の登攀者 佐瀬稔 中公文庫
ナンガ・パルバート単独行 ラインホルト・メスナー ヤマケイ文庫
「長谷川恒夫 虚空の登攀者」は、「神々の山嶺」の長谷のモデルになった人物ということで読もうと思い読んだけど、森田勝さんのことを書いた「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」より興味を持って読めなかった。理由は個人的に「神々の山嶺」の羽生の方が好みだったからだと思う。けど、長谷川さんが残した記録は凄いものだ。
「ナンガ・パルバート単独行」は、世界で初めて8,000m峰14座を全て制覇した(Eight thousander)ラインホルト・メスナーさんの著書はぜひ読んでみたいということで読んだものの、雪山登山や高峰登山の経験がない人が読むには面白みに欠けると思った。逆に言えば、雪山や高峰登山の経験がある人には面白いのではないかと思う。また、著者が外国人だということで書き方や表現の仕方が自分に馴染まなかったこと、訳者の訳し方も好みではなかったと思う。
単純に読書量は少なかったと思う。
長谷川恒男 虚空の登攀者 佐瀬稔 中公文庫
ナンガ・パルバート単独行 ラインホルト・メスナー ヤマケイ文庫
「長谷川恒夫 虚空の登攀者」は、「神々の山嶺」の長谷のモデルになった人物ということで読もうと思い読んだけど、森田勝さんのことを書いた「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」より興味を持って読めなかった。理由は個人的に「神々の山嶺」の羽生の方が好みだったからだと思う。けど、長谷川さんが残した記録は凄いものだ。
「ナンガ・パルバート単独行」は、世界で初めて8,000m峰14座を全て制覇した(Eight thousander)ラインホルト・メスナーさんの著書はぜひ読んでみたいということで読んだものの、雪山登山や高峰登山の経験がない人が読むには面白みに欠けると思った。逆に言えば、雪山や高峰登山の経験がある人には面白いのではないかと思う。また、著者が外国人だということで書き方や表現の仕方が自分に馴染まなかったこと、訳者の訳し方も好みではなかったと思う。
2011年9月10日土曜日
行けなかったサハリン、すねたセロー
8月下旬、サハリン縦断ツーリングへ行けないということが確定した。行けなくなったことについてはとても残念だけど、ほんの少しホッとした気持ちもある。行けなかった理由としてはやはり仕事の都合。何を差し置いてもサラリーマンである以上、仕事をおろそかにはできないし、ツーリングは仕事が問題無しということであれば行けるものであって、何か不都合があれば我慢しなければならない。ホッとしたことについては、やはりオフロード走行とバイクメンテナンスの経験が浅いこと、利尻山の登山を通して不測の事態をどう克服するかを、もっと広い視点から考えなければならないと感じていたけど、行けなくなったことで不測の事態も起こらないし、対処もしなくて良くなったということで心の中で安堵している自分がいた。
不測の事態は、結果的にはサハリンへ行けなくなったことですねてしまった(?)セローに起こった。それはパンク。単純に駐車していただけのセローのリアタイヤの空気が抜けてしまった。何か異物が刺さっていれば、パンク修理の道具は買い揃えてあったので自分で修理したかったけど、入念にチェックしても異物が刺さっている様子はないし、原因が不明であった。
仕方がないので地元のバイク屋さんに修理に出したところ、バイク屋さんでチェックしても異物は刺さっておらず、パンク修理として行った作業は、チューブレスタイヤにチューブを入れるということであった。リアタイヤに空気を充填させてひと晩置くと、タイヤとホイールの間から少しずつ空気の漏れが確認できたということで、このような対処になった。
いずれにしても、このようなパンクがサハリンへ行った時に起こらずに良かったとしか言いようがない。漏れた空気を充填しながら走れば良いのかもしれないけど、何かの拍子に一気に空気が抜けてしまった時のことを考えると安心して走ることができない。
行けなかったサハリンとパンクしたセロー。
運命か必然か・・・心配事がひどい結果を招く前に現実化したので良しとするべきか。
不測の事態は、結果的にはサハリンへ行けなくなったことですねてしまった(?)セローに起こった。それはパンク。単純に駐車していただけのセローのリアタイヤの空気が抜けてしまった。何か異物が刺さっていれば、パンク修理の道具は買い揃えてあったので自分で修理したかったけど、入念にチェックしても異物が刺さっている様子はないし、原因が不明であった。
仕方がないので地元のバイク屋さんに修理に出したところ、バイク屋さんでチェックしても異物は刺さっておらず、パンク修理として行った作業は、チューブレスタイヤにチューブを入れるということであった。リアタイヤに空気を充填させてひと晩置くと、タイヤとホイールの間から少しずつ空気の漏れが確認できたということで、このような対処になった。
いずれにしても、このようなパンクがサハリンへ行った時に起こらずに良かったとしか言いようがない。漏れた空気を充填しながら走れば良いのかもしれないけど、何かの拍子に一気に空気が抜けてしまった時のことを考えると安心して走ることができない。
行けなかったサハリンとパンクしたセロー。
運命か必然か・・・心配事がひどい結果を招く前に現実化したので良しとするべきか。
2011年8月30日火曜日
山の本
最近読んだ本。
孤高の人(上)(下) 新田次郎
狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 佐瀬稔
「孤高の人」は、実在の人物を書いたものだけど、どうも面白くなかった。確かに孤高で凄い人だと思う。けど、何かこうスッキリしない部分が多かった。時代背景、当時の事情を思えば、本当に凄い人がいたのだなと思う。マンガで連載されているけど、特に「読んでみたい!」とは思わなかった。きっと現代風にいろいろ設定が変更されて、今時の人が読みやすいものになっているのだろうなと思うだけだ。
「狼は帰らず」は、「神々の山嶺」の羽生のモデルになった森田氏のことを書いた本。特に物語的でもなく、時代背景と森田氏を作り上げた環境、生い立ちを知ることができたのは良かった。神々の山嶺を読んだ時、羽生のモデルになった人物とはどんな人だったのかと興味を持っていたので、読まずにはいられなかった。
神々の山嶺は面白かった。
今は、
長谷川恒男 虚空の登攀者 佐瀬稔
を読んでいる。
これも神々の山嶺の長谷のモデルになった長谷川氏のことを書いた本。少し読むのに時間がかかりそうな気がする。
孤高の人(上)(下) 新田次郎
狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死 佐瀬稔
「孤高の人」は、実在の人物を書いたものだけど、どうも面白くなかった。確かに孤高で凄い人だと思う。けど、何かこうスッキリしない部分が多かった。時代背景、当時の事情を思えば、本当に凄い人がいたのだなと思う。マンガで連載されているけど、特に「読んでみたい!」とは思わなかった。きっと現代風にいろいろ設定が変更されて、今時の人が読みやすいものになっているのだろうなと思うだけだ。
「狼は帰らず」は、「神々の山嶺」の羽生のモデルになった森田氏のことを書いた本。特に物語的でもなく、時代背景と森田氏を作り上げた環境、生い立ちを知ることができたのは良かった。神々の山嶺を読んだ時、羽生のモデルになった人物とはどんな人だったのかと興味を持っていたので、読まずにはいられなかった。
神々の山嶺は面白かった。
今は、
長谷川恒男 虚空の登攀者 佐瀬稔
を読んでいる。
これも神々の山嶺の長谷のモデルになった長谷川氏のことを書いた本。少し読むのに時間がかかりそうな気がする。
2011年8月26日金曜日
利尻山登山の翌日
朝、目を覚ますと外は雨が降っており、雷もゴロゴロと鳴っていた。結果論だけど、昨日登っておいて良かった。稜線上で雷に遭遇したくはない。
痛くて仕方がなかった右膝は、エアーサロンパスを使用して寝たおかげか、目が覚めた時には痛みも引いており普通に歩けた。痛かったのは右膝をかばって歩いていたためだろう、左足のふくらはぎと太もも。久し振りの筋肉痛だ。他は肩こりではなく、肩の筋肉が痛い。普段荷物を背負って歩くことがないので、荷物を入れて背負ったリュックサックのせいだとすぐわかる。心配していた右足首の古傷は、サポーターを使用していたおかげか何ともない。
前日の利尻山登山を終えて一晩寝て、来年も登りたいと思っている。嫁さんはやはりもう登らないと言っている。麓からの登山開始から、山頂を経て麓へ戻り登山が完成。来年は全部自分で準備して、ソロで臨む。是非来年も利尻山登山を完成させたい。
もし継続して山に登るなら、
・登山靴
・バックパック
・ポール
は最低限準備したいと思う。
今回の登山の経験で、これだけは揃えたいと思った道具だ。
今回使用した道具は全て、基本自宅にあった物を吟味して使用しました。
バイクでの経験を経て、「まず1度やってみて、必要ならば買う」ということで。
痛くて仕方がなかった右膝は、エアーサロンパスを使用して寝たおかげか、目が覚めた時には痛みも引いており普通に歩けた。痛かったのは右膝をかばって歩いていたためだろう、左足のふくらはぎと太もも。久し振りの筋肉痛だ。他は肩こりではなく、肩の筋肉が痛い。普段荷物を背負って歩くことがないので、荷物を入れて背負ったリュックサックのせいだとすぐわかる。心配していた右足首の古傷は、サポーターを使用していたおかげか何ともない。
前日の利尻山登山を終えて一晩寝て、来年も登りたいと思っている。嫁さんはやはりもう登らないと言っている。麓からの登山開始から、山頂を経て麓へ戻り登山が完成。来年は全部自分で準備して、ソロで臨む。是非来年も利尻山登山を完成させたい。
もし継続して山に登るなら、
・登山靴
・バックパック
・ポール
は最低限準備したいと思う。
今回の登山の経験で、これだけは揃えたいと思った道具だ。
今回使用した道具は全て、基本自宅にあった物を吟味して使用しました。
バイクでの経験を経て、「まず1度やってみて、必要ならば買う」ということで。
| 沓形港寄港中の「にっぽん丸」 (嫁さん撮影) |
2011年8月25日木曜日
利尻山登山 鴛泊コース
嫁さんと1ヶ月前位から予定していた利尻山登山に出掛けた。
嫁さんの登山経験は北海道の赤岳、黒岳。自分は小学校の時に、地元仙台の市民の山として親しまれている泉ヶ岳に1度登ったことがある程度。はっきり言って登山の「と」の字も知っていると言える経験がない。
そして最近は運動らしい運動もふたり共にしていない。まあ、体を動かしているかなと言えるのが、自分が通勤に片道2km程を自転車を使っていること位だ。いちおう事前のトレーニングのつもりで、近所の山を2回散歩した。1回目は1時間ちょっとのウォーキング。2回目はアップダウンのある散策路を1時間40分程度。自分はいろいろ調べていたので、利尻山は登りに5時間、下りに4時間掛かるということを知っていたけど、嫁さんが知っていたのかは謎。
めったに取れない連休を嫁さんと合わせて取り、1日目の朝1番早い便で利尻に渡り山頂目指してアタック。悪天候等でダメなら2日目の早朝からアタック。基本はこのような予定だった。一般的には前泊を入れて翌早朝に山頂目指して出発というのがセオリーであり、推奨される行程だ。
早朝自宅を出発し、フェリーに乗って利尻島へ渡り、利尻山麓の駐車場に車を停めて登山開始。この時点で8時40分頃。途中、甘露泉水で水を2リッターのペットボトルに入れ、持参した水やスポーツ飲料と合わせてひとりあたり2リッター、ふたり分で4リッターとする。
ずっと勾配はきつくないのだけど、丸い小石がいっぱいあったりする箇所が多いので足元ばかりを見てしまい、わずかな時間で耳の後ろあたりが痛くなった。意識して前を見るようにすると痛みは解消。
登山途中、野生のリスを4回見た。嫁さんはりっぷちゃん可愛いと大喜び。さすが、利尻でキャラクターグッズが販売されていたりするだけあって、生息数は多そうだ。
5合目に達するまでに「こんなに重いリュックサック背負って登山したことない」と不平を言う嫁さんの荷物を出来る限り自分のリュックサックに移した。ほとんどわたしが準備したリュックの中身だけど、必要最低限しか入れていないし、特にどちらかひとりが持っていれば良い荷物についてはわたしが持っていたので、今まで登った赤岳、黒岳はどれだけの軽装備で登っていたことやら。そしてペースは嫁さんに合わせていたので全然上がらない。やはり登山は同程度の体力の人とパーティーを組まないと不都合が起きやすいと思った。
自分としてはゆったりとした、悪く言えばダラダラしたペースで登り、9合目に達する頃には登山開始から4時間を少し経過。9合目まで登って下りて、もう1回登って下りるだけなら体力的には余裕だとわたしは思った。
しかし9合目からがきつい。勾配もさることながら、足場が悪い。約1時間かけて頂上へ。登山開始から5時間15分を経過していた。
一般的な山頂である北峰で15分位過ごして下山を開始。登りの時と同様に基本わたしが先行して、写真を撮るなどした際には嫁さんを先行させた。山頂から9合目に下りるまで嫁さんは3回転んだ。必要ないかなと思いながらリュックに詰めたエイドキットがあって大助かり。やはり絆創膏、消毒液は必需品だった。そんなこともあり、山頂から9合目まで50分位かかった。登りの時と所要時間にあまり変わりがない。9合目まで下りるのにふたりとも足の指のツメに痛みを感じるようになる。傾斜がきついところで足元が悪いからだ。そしてわたしは右膝に違和感を感じ、後で痛くなりそうだと思う。
登りの時と同様、たびたび休憩を取りながら7合目位まで達した頃、常に嫁さんよりペースの早かったわたしの膝に異変が起きた。痛くて嫁さんの歩くペースにさえついて行けなくなったのだ。5合目に達する位までは直線で嫁さんの姿を確認できていたが、その後はずっと姿を見ることがなかった。嫁さんの姿を見失ってから40分。4合目の標識を過ぎてしばらくしてから嫁さんがしゃがみ込んで待っていた。「大丈夫?」と声を掛けられるも、40分も姿を見ることなく、暗くなってきている山道を痛みをこらえて歩きながら、嫁さんは遭難していないだろうかと心配しつつ歩いていたわたしとしては、怒りの感情しか出て来ずに、かける言葉が出て来なかった。ふたりしかいないパーティーなのに、40分も姿を見せないということは、自分にはどうしても理解できなかった。嫁さんなりにいろいろ考えがあったのかもしれないけど、暗くなった山の中で、何の申し合わせもなく40分間も姿を見せないのは異常だと思う。もちろんこの後ケンカ(笑)
3合目の甘露泉水に達する頃には辺りは真っ暗。リュックに準備していたLEDの小型懐中電灯で足元を照らして下山。
何とか車を停めた駐車場まで辿り着いたのは、下山開始から5時間15分後。時間の経過は腕時計のストップウォッチにて計測。
予定ではもっと早く下山してテントでキャンプする予定だったけど、下山途中、わたしの右膝が痛くなる前に、ペースが悪いということで、利尻のお友達に携帯電話で連絡してお願いし、一晩過ごせる場所を確保していた。
下山後すぐに温泉に入りに行って体重計に乗ると、今朝よりも2.2kg体重が落ちていた。登山中自分が摂取したのは、飲料約2リッター(栄養補給系のスポーツドリンク500mlを含む)、カロリーメイト1箱半、おにぎり1個、ポテトチップス(ピザポテト)1袋の8割。本当はおにぎりふたつの予定だったけど、行動食を甘く考えていた嫁さんにゆずった。
嫁さんは登り8合目に達するまでは、「また来たい」と言っていたが、下り9合目に達する頃には「もう来ない」と言うようになっていた。普通、同じ道を行って戻るならば帰りを早く感じるはずだけど、今回に限っては全然そのように感じなかった。自分は膝を痛めていたこともあり、下りはやけに長く感じた。
自分の個人的な感想として、また登りたいと思うし、自分の体力を計るのに良い山だと思う。
山に登るには、やはり不測の事態(今回で言えば膝の痛み発症)に備えて余裕のある行程で臨むのが良いと思うし、自己責任で登る以上、荷物が重たくなっても必要な道具はリュックサックに入れて登るべきだと思った。
嫁さんの登山経験は北海道の赤岳、黒岳。自分は小学校の時に、地元仙台の市民の山として親しまれている泉ヶ岳に1度登ったことがある程度。はっきり言って登山の「と」の字も知っていると言える経験がない。
そして最近は運動らしい運動もふたり共にしていない。まあ、体を動かしているかなと言えるのが、自分が通勤に片道2km程を自転車を使っていること位だ。いちおう事前のトレーニングのつもりで、近所の山を2回散歩した。1回目は1時間ちょっとのウォーキング。2回目はアップダウンのある散策路を1時間40分程度。自分はいろいろ調べていたので、利尻山は登りに5時間、下りに4時間掛かるということを知っていたけど、嫁さんが知っていたのかは謎。
めったに取れない連休を嫁さんと合わせて取り、1日目の朝1番早い便で利尻に渡り山頂目指してアタック。悪天候等でダメなら2日目の早朝からアタック。基本はこのような予定だった。一般的には前泊を入れて翌早朝に山頂目指して出発というのがセオリーであり、推奨される行程だ。
早朝自宅を出発し、フェリーに乗って利尻島へ渡り、利尻山麓の駐車場に車を停めて登山開始。この時点で8時40分頃。途中、甘露泉水で水を2リッターのペットボトルに入れ、持参した水やスポーツ飲料と合わせてひとりあたり2リッター、ふたり分で4リッターとする。
ずっと勾配はきつくないのだけど、丸い小石がいっぱいあったりする箇所が多いので足元ばかりを見てしまい、わずかな時間で耳の後ろあたりが痛くなった。意識して前を見るようにすると痛みは解消。
登山途中、野生のリスを4回見た。嫁さんはりっぷちゃん可愛いと大喜び。さすが、利尻でキャラクターグッズが販売されていたりするだけあって、生息数は多そうだ。
5合目に達するまでに「こんなに重いリュックサック背負って登山したことない」と不平を言う嫁さんの荷物を出来る限り自分のリュックサックに移した。ほとんどわたしが準備したリュックの中身だけど、必要最低限しか入れていないし、特にどちらかひとりが持っていれば良い荷物についてはわたしが持っていたので、今まで登った赤岳、黒岳はどれだけの軽装備で登っていたことやら。そしてペースは嫁さんに合わせていたので全然上がらない。やはり登山は同程度の体力の人とパーティーを組まないと不都合が起きやすいと思った。
自分としてはゆったりとした、悪く言えばダラダラしたペースで登り、9合目に達する頃には登山開始から4時間を少し経過。9合目まで登って下りて、もう1回登って下りるだけなら体力的には余裕だとわたしは思った。
しかし9合目からがきつい。勾配もさることながら、足場が悪い。約1時間かけて頂上へ。登山開始から5時間15分を経過していた。
| 本当の山頂、南峰1,721m |
登りの時と同様、たびたび休憩を取りながら7合目位まで達した頃、常に嫁さんよりペースの早かったわたしの膝に異変が起きた。痛くて嫁さんの歩くペースにさえついて行けなくなったのだ。5合目に達する位までは直線で嫁さんの姿を確認できていたが、その後はずっと姿を見ることがなかった。嫁さんの姿を見失ってから40分。4合目の標識を過ぎてしばらくしてから嫁さんがしゃがみ込んで待っていた。「大丈夫?」と声を掛けられるも、40分も姿を見ることなく、暗くなってきている山道を痛みをこらえて歩きながら、嫁さんは遭難していないだろうかと心配しつつ歩いていたわたしとしては、怒りの感情しか出て来ずに、かける言葉が出て来なかった。ふたりしかいないパーティーなのに、40分も姿を見せないということは、自分にはどうしても理解できなかった。嫁さんなりにいろいろ考えがあったのかもしれないけど、暗くなった山の中で、何の申し合わせもなく40分間も姿を見せないのは異常だと思う。もちろんこの後ケンカ(笑)
3合目の甘露泉水に達する頃には辺りは真っ暗。リュックに準備していたLEDの小型懐中電灯で足元を照らして下山。
何とか車を停めた駐車場まで辿り着いたのは、下山開始から5時間15分後。時間の経過は腕時計のストップウォッチにて計測。
予定ではもっと早く下山してテントでキャンプする予定だったけど、下山途中、わたしの右膝が痛くなる前に、ペースが悪いということで、利尻のお友達に携帯電話で連絡してお願いし、一晩過ごせる場所を確保していた。
下山後すぐに温泉に入りに行って体重計に乗ると、今朝よりも2.2kg体重が落ちていた。登山中自分が摂取したのは、飲料約2リッター(栄養補給系のスポーツドリンク500mlを含む)、カロリーメイト1箱半、おにぎり1個、ポテトチップス(ピザポテト)1袋の8割。本当はおにぎりふたつの予定だったけど、行動食を甘く考えていた嫁さんにゆずった。
嫁さんは登り8合目に達するまでは、「また来たい」と言っていたが、下り9合目に達する頃には「もう来ない」と言うようになっていた。普通、同じ道を行って戻るならば帰りを早く感じるはずだけど、今回に限っては全然そのように感じなかった。自分は膝を痛めていたこともあり、下りはやけに長く感じた。
自分の個人的な感想として、また登りたいと思うし、自分の体力を計るのに良い山だと思う。
山に登るには、やはり不測の事態(今回で言えば膝の痛み発症)に備えて余裕のある行程で臨むのが良いと思うし、自己責任で登る以上、荷物が重たくなっても必要な道具はリュックサックに入れて登るべきだと思った。
2011年8月9日火曜日
極地法、アルパインスタイル、アルピニスト、登山家
ここ2~3年、よっぽど面白そうと思わなければ、読む本はビジネス本や自己啓発本みたいな本ばかりだった。そんな本は筆者と自分の感覚が合わないと全然読み進められない。内容が良くても、面白く読めないとホント、ページが進まなかった。
会社の休憩室にあったマンガ雑誌を見ていて、石塚真一さんの「岳」ってのが面白くて最初から読みたかった。レンタルマンガで借りられれば良かったのだけど、映画化されたこともあってか、全然借りることができなくて、結局買ってしまった。でも買って良かったというか、アウトドアや山に少し興味を持っていたところだったので、自分の本としてじっくり読めて良かったと思う。嫁さんも面白いと言って一緒に読めたから、それも良かったと思う。
「岳」の最新巻まで読み終えた後、何故か植村直己さんの本が読みたくなって買って読んでみた。冬のマッキンリーで行方不明になったということは知っていたけど、具体的にどのような活動をしていた人か知らなかったので、小説を読んで本当に凄い人だと思ったし、山が語られている本をもっと読みたいと思った。そして、ここひと月の間に8冊の山岳小説、冒険小説を読んだ。
青春を山に賭けて 植村直己
エベレストを越えて 植村直己
落ちこぼれてエベレスト 野口健
凍 沢木耕太郎
垂直の記憶 山野井泰史
いのちの代償 川嶋康男
神々の山嶺(上)(下) 夢枕獏
「山をやる」という今まで知らなかった世界にやや没頭した。これで数年前、沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んで以来、「いつかカトマンズ行ってみたいな」と思っていた気持ちが、エベレストをついでに見に行くということで、今すぐには難しいけど、自分の実現したい「夢」みたいなものになった。とにかく、自分の足でエベレスト街道を歩いてみたい。セローでオフロードを走るようになってからだけど、人間の2本の足って本当に素晴らしい移動手段なんだなと思っていたところ、山の世界を知り、山に登るため、健康のために、体を鍛えないといけないなと思った。いつかエベレスト街道を行くためにも。今まで高い山に登った経験がないので、エベレスト街道を行くにも、高山病に対して自分の体は大丈夫だろうかという心配はあるけど、ヒマラヤを訪れたい気持ちがあるので、体を鍛えるのも目的に向かって頑張れる気がする。
今まで全然知らなかったアルピニスト山野井泰史さん。小説を読んで凄く興味が湧いたので、ネットであれこれ調べてみた。感想としては、凄い人だなと思ったし、とても羨ましかった。ビッグスポンサーがついている訳でもないのに、ヒマラヤの山々へ登るのに高額な登山料をほとんど自費で払っている。どうして払えるのか?それは自分のやりたい好きなことのために、普段の生活を慎ましく送っているからということらしい。クライミングしている時の表情が、本当に好きなことをやっている生き生きとしたものに見える。本当に素敵だなと思う。若い頃から自分のやりたいことがブレない。本当に凄い。自分は周りに流されやすく、今でもこれが自分の本当にやりたい唯一のことと言い切れるものがないので、山野井泰司さんを尊敬する。きっかけは本を読んだことに始まるものだけど、久々に素晴らしい人を知った。
そして今日から新田次郎さんの「孤高の人」を読み始めている。今後読みたいタイトルもいっぱい。
会社の休憩室にあったマンガ雑誌を見ていて、石塚真一さんの「岳」ってのが面白くて最初から読みたかった。レンタルマンガで借りられれば良かったのだけど、映画化されたこともあってか、全然借りることができなくて、結局買ってしまった。でも買って良かったというか、アウトドアや山に少し興味を持っていたところだったので、自分の本としてじっくり読めて良かったと思う。嫁さんも面白いと言って一緒に読めたから、それも良かったと思う。
「岳」の最新巻まで読み終えた後、何故か植村直己さんの本が読みたくなって買って読んでみた。冬のマッキンリーで行方不明になったということは知っていたけど、具体的にどのような活動をしていた人か知らなかったので、小説を読んで本当に凄い人だと思ったし、山が語られている本をもっと読みたいと思った。そして、ここひと月の間に8冊の山岳小説、冒険小説を読んだ。
青春を山に賭けて 植村直己
エベレストを越えて 植村直己
落ちこぼれてエベレスト 野口健
凍 沢木耕太郎
垂直の記憶 山野井泰史
いのちの代償 川嶋康男
神々の山嶺(上)(下) 夢枕獏
「山をやる」という今まで知らなかった世界にやや没頭した。これで数年前、沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んで以来、「いつかカトマンズ行ってみたいな」と思っていた気持ちが、エベレストをついでに見に行くということで、今すぐには難しいけど、自分の実現したい「夢」みたいなものになった。とにかく、自分の足でエベレスト街道を歩いてみたい。セローでオフロードを走るようになってからだけど、人間の2本の足って本当に素晴らしい移動手段なんだなと思っていたところ、山の世界を知り、山に登るため、健康のために、体を鍛えないといけないなと思った。いつかエベレスト街道を行くためにも。今まで高い山に登った経験がないので、エベレスト街道を行くにも、高山病に対して自分の体は大丈夫だろうかという心配はあるけど、ヒマラヤを訪れたい気持ちがあるので、体を鍛えるのも目的に向かって頑張れる気がする。
今まで全然知らなかったアルピニスト山野井泰史さん。小説を読んで凄く興味が湧いたので、ネットであれこれ調べてみた。感想としては、凄い人だなと思ったし、とても羨ましかった。ビッグスポンサーがついている訳でもないのに、ヒマラヤの山々へ登るのに高額な登山料をほとんど自費で払っている。どうして払えるのか?それは自分のやりたい好きなことのために、普段の生活を慎ましく送っているからということらしい。クライミングしている時の表情が、本当に好きなことをやっている生き生きとしたものに見える。本当に素敵だなと思う。若い頃から自分のやりたいことがブレない。本当に凄い。自分は周りに流されやすく、今でもこれが自分の本当にやりたい唯一のことと言い切れるものがないので、山野井泰司さんを尊敬する。きっかけは本を読んだことに始まるものだけど、久々に素晴らしい人を知った。
そして今日から新田次郎さんの「孤高の人」を読み始めている。今後読みたいタイトルもいっぱい。
登録:
投稿 (Atom)