2012年8月21日火曜日

斜陽

斜陽 太宰治 角川文庫

を読んだ。

「何がどう?」と訊かれたら説明するのに時間がかかると思うけど、素晴らしい作品に思った。

後日、本作について調べると、現在では交際していた女性の日記を基にしている作品であるということが明らかにされているけど、文学作品として素晴らしいと思う。

そして、登場人物「直治」を自分に当てはめて読んでいた訳ではなかったのに、読んでいる途中から自らを「直治」に当てはめて読んでしまい、とてもこわくなった。

嫁さんが太宰治の作品はどれも素晴らしいと言うので、嫁さんの実家に行った時に太宰の作品を借りて来ようと思う。

2012年8月16日木曜日

限りなく透明に近いブルー

限りなく透明に近いブルー 村上龍 講談社文庫

を読んだ。

酒、タバコ、ドラッグ、セックス、暴力。本作が世に出た時代には相当な衝撃を世間に与えた作品なのだろうなと思う。

好きな作品ではない。

1976年「群像新人文学賞」及び「芥川龍之介賞」を受賞。

2012年8月14日火曜日

行きずりの街

行きずりの街 志水辰夫 新潮文庫

を読んだ。

構成がしっかりしていて面白かった。作者の年齢と自分の年齢を比較するとだいぶギャップがあるので仕方のないところだけど、やや表現に古さを感じさせるところがあった。

後から調べてなるほどなと思ったのは、本作は1990年「日本冒険小説協会大賞」受賞、1992年の「このミステリーがすごい!」の国内編の第1位、2000年にはテレビドラマ化、2010年には映画化されている作品だった。

2012年7月13日金曜日

モダンタイムス

モダンタイムス (上)(下) 伊坂幸太郎 講談社文庫

を読んだ。

読みにくい訳でもなく、軽い感じで読めるのだけど、読み終えるのに時間がかかった。何故かというと面白いと思わなかったからだと思う。


特にこれといった感想もない。単に読み物というだけ。


あとがきを読むと、作者にとっては「ゴールデンスランバー」に並ぶ力作だったらしい。

んーーー、残念・・・どこで何が面白いのか、興味をそそられるのかよくわからない。

「ゴールデンスランバー」は購入済みなのでそのうち読む。

2012年6月15日金曜日

セロー、遅い冬眠からの目覚め

ちょっと風が強かったけど、わりと気温が高かったのでセローを預けていた倉庫から出した。今日出さないと、また休みで気温高めの日とか選んでたらホントいつになるかわからない。

バッテリーを繋いでキャブレターにガソリンを送り、チョークを引いてセルを回すと一発でエンジンがかかった。シーズン中に下手に1週間位エンジンかけないで置いておくよりもすんなりとあっさりと。

バイク屋の担当さんに言われてやったことだけど、冬季保管する時にはバッテリーを外し、キャブレターからガソリンを抜き、ガソリンタンクにガソリン満タン入れることが大事なのかなと。

バッテリーについては室内保管をしていただけで、充電はしていない。半年以上放っておいたので放電しているかなと思ったけど、テスターで測ってもらったら十分な電圧が保たれていたのでそのまま装着。

次の休日の天気が良かったら、オイル交換とオイルフィルター、エアフィルターの交換をしようと思う。

2012年6月13日水曜日

自分の中に毒を持て あなたは”常識人間”を捨てられるか

自分の中に毒を持て あなたは”常識人間”を捨てられるか 岡本太郎 青春出版社

を読んだ。

特別な人間になりたい人にはお勧めな本。自分みたいなぬるま湯的な生活にどっぷりと浸かった凡人が下手に影響を受けると、生活そのものが壊れてしまうかもしれない。若くて志の高い人に読んで欲しい。

本作を読んで、岡本太郎さんって何のプロフェッショナルなのだろうと思ってしまった。ひとつの道に通ずるに、ずいぶんと底の深い人だなあと。凄過ぎ。影響を受ける人が多い理由がわかった気がする。

2012年5月18日金曜日

2012年シーズンの乗り出し

今年のスーパーブラックバードの乗り出しは本日5月18日から。

ここ2年と同様に、深夜バスで札幌へ行きネットカフェで時間を潰し、バイク屋さんが開店時間を迎える頃に移動。自宅に着く頃の気温を考え、それなりに着込んでいたので札幌では外を歩いただけで汗をかいてしまう。

バイク屋の担当さんと話していたら、レンタルに出しているトライアンフ タイガー800XCを試乗させてくれるという。せっかくの機会なので試乗させてもらうことに。個人的に『お金があったら欲しいバイク』なので嬉しかった。「格好良いなあ、乗りたいなあ」と思っていたものの、乗ってみると「すぐに乗りたいバイクではないな」と思った。試乗したタイガー800XCはダウンリンクが組んであり、以前ノーマルでまたがった時のように足つきが悪くてコワい思いをせずに済んだ。実際運転してみて良かった点は、エンジンが持て余さないパワー感でありながら、パワー不足を感じるものではなかった。ただし、ブラックバードと比較してだが、やや半クラッチを長めに使わないとエンストをしてしまう。札幌市内を約25分の試乗でエンスト3回。低回転のトルクが少し細い気がする。悪かった点は、停車時にスッと足を出すと必ずスネの内側にステップがぶつかったことだ。意識して足を外側に出さないといけないのは気になった。他にタイガー800XC特有のものだということだったが、エンジン付近からの『チッチッチッ』という連続する機械音が減速時に聞こえたことが好みではない。乗ってみてのトータルの感想は、「セローの高出力バージョン」って感じかな。乗り味に高級感はないと思う。もし自分で所有して乗るならば、ステップを5cm位後ろ側にずらし、ダウンリンクは今回試乗したものより2cm程度車高が高くなるものにしたい。

実際にはちゃんと持参していたのにデジカメを家に忘れたと思って写真を撮らなかったが、今年のスーパーブラックバード乗り出しは『15262km』から。そして、北上するにつれて気温が下がり、自宅に着く頃には体が冷え切ってしまったのは例年通り。1ヶ月乗り出しを遅らせたのに、体が冷え切ったのはとても残念。



忘備録的に、、、

車検費用
自賠責保険(2年) ¥14,480
重量税 ¥4,400
検査印紙 ¥1,100
車検検査代行料 ¥12,600
車検・法令点検料 ¥21,000
合計 ¥53,580

今回の車検に掛かった費用は、購入後の初回車検時サービス(値引)があり約¥40,000だった。

自分で車検を通せば(自賠責の保険期間2年で)約¥20,000か・・・

次回は整備だけお願いして自分で車検を通すということも検討しよう・・・

2012年5月1日火曜日

世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 勝ち続ける意志力

世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 勝ち続ける意志力 梅原大吾 小学館

を読んだ。

読み始めて中盤までは、単純に自伝的な記述が多くてつまらなく思うものの、中盤以降は「前半は後半の為のもの」なのだなと構成の良さに感心した。内容としては、表現の仕方や選ばれた言葉には無理がないのでとても読み易いし、何らかの道のプロフェッショナルとして生きて行きたい人にとっては良書だと思う。もちろん、自分みたいな普通の人が読んでも、生きる上で大切なことを確認できる良書だ。

本書を読むまで、自分はプロ・ゲーマーといってもピンと来なかったし、現在の日本におけるゲームプレイヤーの社会的地位についてなんて考えたこともなかった。プロのゲームプレイヤーとしてご飯を食べている人が居ること自体知らなかったし。けれど、梅原大吾さんは日本におけるプロ・ゲーマーのパイオニアとして、メジャーリーグで先鞭をつけた野茂英雄さんや、前人未到の高峰に初登頂を果たした登山家と同様に評価されて良い人と思う。梅原さんの、タイトルにもある「意志力」は、別業界のプロフェッショナルと何ら変わりはない。本書を通して知った梅原さんは、プロフェッショナルとして素晴らしい人だと思う。

自分はバーチャファイターシリーズのゲームが好きで、バーチャファイター3が非常な人気を博していた当時、週末の夜中に開催されていた大会を見に行ったことがある。試合は、「読み合い、圧倒、大逆転、素晴らしい技術力や想像力」等の様々な要素を持って、好きで集まるある種コアな人達を興奮させる。会場の盛り上がりはプロスポーツの試合並みだと思う。そんな自分なので、本書は読み易かったし、ゲームをプレイすることで生活をしている梅原さんの凄さがわかる。


ここしばらく、テレビ番組の「情熱大陸」や「THE 世界遺産」を録画して見ている。自分の知らなかった素晴らしい「人」「場所」を知ることは、とても大きな発見であり喜びだ。興味のある世界が広がること自体、自分にとってとても良いことだと思っている。人や場所を知ることは、日々の生活の中でとても良い刺激になる。

本書を読んでの感想は、番組で取り上げられた本人が「情熱大陸」を編集して放送し、それを視聴した感覚に似ていると思う。

2012年4月25日水曜日

水曜の朝、午前三時

水曜の朝、午前三時 蓮見圭一 新潮文庫

を読んだ。

読み終えて、綺麗な作品だなと思った。ドラッグ、セックス、暴力などの過激な表現は無く、淡々と文章を読ませる感じがとても素敵だ。それでいて人の思いが伝わって来る。自分が生まれる前、親達の青春時代の恋愛を、文化的背景や時代背景を交えて書かれた作品なので個人的に興味を持って読めた。

自分の持っている文庫版は平成17年12月1日発行、平成18年7月25日6刷とある。もっともっと多くの人に読んで欲しい作品。



先日、アマゾンの文学・評論のベストセラーランキングを見たら、以前読んだ「イニシエーション・ラブ」がランキング上位に入っていた。新刊ではないのでランキングに入っていること自体驚きだったが、地味に売れていることが少し嬉しかった。カスタマーレビューの数は多く、内容は賛否両論、人それぞれだったけど、それは自分にとってどちらでも良かった。自分は単純に読んで違和感を残した作品だったので、本作品を詳しく解説したサイトがないかと検索し、解説サイトを読んでみた。「なるほど・・・」と残していたモヤモヤ感がすっきりしたものの、ミステリー作品として読んでいないと気にもならないことだったし、作品内に書かれている文化的背景に詳しくなかったので気付きもしなかった。読んでいる最中に感じた違和感を、前の頁にさかのぼって読み返すこともしなかったのでホントただ単純に読んだだけ。ミステリー初心者向けとしては良い作品ではないかと思う。ただし、普段からミステリーばかり読んでいる人にとっては物足りないと思う。

2012年3月6日火曜日

コインロッカー・ベイビーズ(上)(下)

コインロッカー・ベイビーズ(上)(下) 村上龍 講談社文庫

を読んだ。

嫁さんの実家に置いて来てしまっていた本なので、しばらく読み終えることができないなぁと思っていたけど、急な法事(要するに葬儀)があり回収して読み終えた。

昨年12月からの約4ヶ月で自分、嫁さんの身内を4人亡くしてしるのでそろそろ具合が悪い。嫁さんの親に「ここ数年続いたけど、心配な年寄りは居なくなってしまったからもう続かないわ。」と言われたのでそれを信じたい。

読み終えて、20歳頃に世話になった友人が絶賛し、勧められてさわりだけ読んで『合わない』と思い当時読まなかったことを『やはり』と思った。その友人はウィキペディアで氏名を検索すると結構な記述があり、元々本人が『目立ちたがり屋』なので本人が投稿、編集しているものなのかもしれないけど、演劇・声優の世界では『仕事をしている』人になっていると思う。美大出で、劇団を主宰していたこともあるヤツだ。

自分は中学生時分、同級生が『BOOWY』の音楽を聞いている頃、『レベッカ』を聞いていた。BOOWY全盛の折、他に『ユニコーン』や『TM NETWORK』を聞いていた人間なので、大多数からずれた感覚を持っているのは間違いない。

村上龍さん、バブルの時代にどのように評価されていたのか知らないけれど、1975年生まれの自分だけどフィットしない。

三浦雅士さんの解説で、本作品は絶賛だけど、自分にとっては「ハ?!」だ。

参考までに、自分が読んだ文庫は、
1984年1月15日第1刷発行
1992年6月1日第24刷発行
である。

メチャ売れ(-_-;

少なくとも、村上龍さんの作品はもう1つ読むけど、何となく自分が一気に読みたいと思う作品を書いていない予感。

読みたい作品なら徹夜してでも読んでしまう。

2012年2月27日月曜日

忘れていた訳ではないけど・・・

ずいぶんと久し振りのブログの投稿。

投稿をしない間にばあさんが3人亡くなって、村上龍さんのコインロッカーベイビーズを読み終える10ページ前で嫁さんの実家に置いて来てしまい、投稿のネタとしていた読書もまともに終えることができず・・・

ただ、今日、今年のバイクの乗り始めを想像してとてもワクワクしたので久し振りに投稿しようと思った。

スーパーブラックバード、早く乗りたい。

ただ、今年は雪が多くて乗り出しが遅くなるだろうこと、そして昨年から考えたいたのだけど、早く屋外に出せばバイクが傷むだろうことを考慮して、5月末からの乗り出しを考えている。4月から乗り始めても天気が悪く気温が低いといろいろな意味で危ないし、実際、この2年で4月から乗れる体制を作ってもよく乗るようになるのは5月中旬過ぎだから。

早くバイクにまたがりたい。

優しくコントロールして、特別な時間を一緒に過ごす。