2011年2月12日土曜日

サハリン島縦断ツーリング 準備(6)

バイク屋の担当さんからメールの返信が来た。あれこれ1時間位考えて、中古のセロー購入の意思を伝える電話をした。『これまでいろいろメールで長々とすいません』と言うと、『いやいや、心配されるのはよくわかりますし、メカの方にも気合入れて整備するように言っておきますから』とのこと。ロシアに持ち出して走るのが前提の購入で、途中で故障があっては困るというのを理解してくれての言葉だ。本当にありがたい。お金が掛かるかなと思っていた消耗系部品の交換については、『点検して必要があればする』ということらしい。確かに『現状販売』の車体ではないので、そういうことになるのだろう。

電話でインジェクション仕様のエンジンの押し掛けについて教えて貰った。今までインジェクション仕様のエンジンの押し掛けは不可能と思っていたけど、これは間違いで、押し掛けが出来るものも車種によってあるとのことだ。いやー、勉強になる。

結局、実車を確認せずに購入を決断したけど、これはスーパーブラックバードの購入からその後のアフターケアまで、担当さんと店を信用出来るという信頼の結果と思う。当初、オークションに出ている、ある意味素性の知れない車体を購入の対象にしていたことを考えると、購入を決めたバイクは中古とは言え、レンタルに貸し出しされていた車体なので整備はされているはずだし、自分が購入を決めなければ今年もレンタルに出されていた車体のはずなので、素性の知れないバイクを購入するよりは失敗のリスクが低いと思う。レンタルに出されていたことで心配することが無い訳ではないし、借りた人の中に乱暴な乗り方をした人が居たとしても、普通に中古車を購入しても前オーナーがどのような乗り方をしていたか知る術が無いのだから、それは中古を買うと決めた時点で負わなければならないリスクだ。中古を買うならば、車体の現状の状態が良く思えることがもちろん大切だけど、高く売るためにメーター戻しなどの不正をせずに販売してくれる業者さんを見つけることも大事だと思う。製造からの経過年数と、正確な走行距離がわかっていることは、中古のバイクと付き合うにあたって大切だと思う。何せバイクは走る消耗品だから。

バイクの購入を決める電話を掛けるまで、メールでのやりとりが失敗だなと思ったり、新車にするか中古にするか迷いに迷って自分の中のモヤモヤ感がどうにも晴れなかったけど、決めてしまうとバイク屋さんとの関係も、新車にするか中古にするかさんざん考えて答えが出なかったことも何だったんだろうなと思う。バイク屋の担当さんについては、客としての自分よりだいぶ懐が深い人だなと思った。自分が自信を持って言えることは、少なくとも、気の短い意地悪な人ではないということだ。

本当は新車のセローが欲しかった。けれど自分の大きな目的はやはりサハリン島縦断だ。そのことに焦点を当てると、新車にも『初期不良』というリスクがある。新車は良いけれど、新車だからコワイ部分もある。購入を決めたのは中古のセロー。カラーリングが気に入っている。オプションも自分が必要だと思っていた物が、自分で付ける以前に3点付いている。これはバイク屋さんがレンタルに出すと決めた時に付けた新品とのこと。新車を買わずにちょっと残念な気持ちだけど、中古を買って『ちょっと得したぜ!』と思って今日は寝る。

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