2011年12月7日水曜日

Delivering Happiness Book, signed by author Tony Hsieh

顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説 アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか
著者 ザッポス・ドットコム CEO トニー・シェイ
監訳 本荘修二
訳 豊田早苗/本荘修二
ダイヤモンド社

を読んだ。

昨年、アマゾンのビジネス書ランキングで上位にランクインしていた頃に是非読みたいと思って購入したけど、結局はなかなか読まずに本棚の肥やしになりかけていた本。わかりやすい一般的評価としては、ニューヨークタイムス誌でベストセラーになった本です。

感想としては、是非、会社経営者に読んでほしい本だと思った。特に被雇用者の個性や能力だけではまかなえない規模の会社、ある程度の人数の被雇用者を抱える会社の経営者に読んで欲しいと思う。

自分の勤める会社の役員に、ひとりでもこの本を読んでいる人がいるならば少しは何か役員からのアクションが被雇用者に対しあるはずだから、きっと役員の誰もこの本を読んでいないと思う。もっと従業員を会社の為に働かせたいならば、従業員がそのように自然と思うようにするべきだと思うし、経営者がそのような気持ちで会社に臨むべきだと思う。会社を良くしたいならば、『社員は会社という機械を動かすひとつの歯車である』という古い考えを捨てるべき時代だ。結局、何に向かって働いているのか、生きる意味さえも曖昧な時代、厳しく『働け』とだけ言われて一生懸命に働ける人間は少ないと思う。何故一生懸命働くのか、それは結局『幸せになりたいから』だと思うし、皆そのように思っている環境で気持ち良く働けるならば、自然と一生懸命になって会社の為に労働を提供すると思う。会社を良くする為に、業績を上げる為に、何を言わなくても自然と頑張ると思う。

こんな風に思う自分が今まで読んだビジネス書で良い本だと思えた本は、

金持ち父さん貧乏父さん
著者 ロバート・キヨサキ + 公認会計士 シャロン・レクター
訳 白根美保子
筑摩書房

ビジネスで失敗する人の10の法則
著者 元コカ・コーラ社長 ドナルド・R・キーオ
訳 山岡洋一
日本経済新聞出版社

です。

経営者が自然に被雇用者のことを考え、会社の為に取り組むならば、会社、業績は自然と良くなると思うのだけど・・・

頑張らずに、努力なしに良くなるものはないのではないでしょうか。そんな風に思わせてくれた本でした。

2011年12月6日火曜日

イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ 乾くるみ 文春文庫

を読んだ。

この作家、著者名からすると女性のように思うが、実際は男性とのこと。本作は、第58回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作。単行本は2004年4月1日、文庫本は2007年4月10日が第1刷。自分が手にしたのは文庫版の2010年5月5日29刷。意外に売れている本だなぁと思い読んでみた。

読み終えて、『面白かったんだけど何だかなぁ・・・』という感想。ジャンルは恋愛&ミステリーなのか?!答えが欲しいけど、続編はないようで残念。あの子はどうなったんだろうと少し心が痛い。

再読せずにはいられない本だと解説にあった。

2011年12月5日月曜日

ユダ 伝説のキャバ嬢「胡桃」、おきて破りの8年間

ユダ 伝説のキャバ嬢「胡桃」、掟破りの8年間 (上)(下) 立花胡桃 祥伝社

を読んだ。

自分はお酒は嫌いではないけど弱い。外に飲みに行くよりは、家で飲む方が好きなだけ飲んで酔っ払ったら眠れるので好きだ。着飾った女性の居る店には、社会人になりたての頃に背広をいつも同じ人から買っていたら、「いやぁ、何回も買ってくれて嬉しいなぁ。今度一緒に飲みに行こうよ。」と、大手服飾メーカーのおじさんに初めて連れて行って貰って、その後もそのおじさんとは何回も飲みに行った。いわゆるバブル時代を経験し、本人の収入以上に(決して悪いことをしていた訳ではない)飲みに歩ける人だったので、結構いろいろ教えて貰った。自分が携帯電話の番号を変え、数回連絡をしたが応答してくれなかったのがきっかけで疎遠になったが、おじさんにはとても感謝している。

本の内容としては、華やかであり派手であるキャバ嬢の生き様のようなものが書かれているが、文学作品としては評価が上がらないものだと思う。それは元々著者が職業作家ではないから仕方がない。職業作家であるならば、詳細に文章化していただろう部分がそうではないように感じられることが多かったので、映画化の際にはそのような部分をどのように表現するのかで映画の評価も変わる気がする。個人的短評としては、派手さ、心情の変化等はわかる気がするけど、それ以外に自分に理解できるものはない。理解するしないの内容の本でもないけれど。

この本は来年映画化されることで、少なからず脚光を浴びると思う。話題になるだろう本がたまたま安く手に入って良かったと思うものの、手元にいつまでも残しておきたい本とは思わない。