2011年9月30日金曜日

登山ガイドブック

新・分県登山ガイド[改訂版] 0 北海道の山 山と渓谷社

を買った。今年利尻山に登り、他の山にも登ってみたいと思ったけど、自宅からどれくらいの時間をかけて行って、どんな山に登ることができるのか全くわからなかったからだ。インターネットで検索してみても、やはり検索にヒットするのはメジャーな山ばかりで家の近くの山はない。そこで登山ガイドブックを買ってみたけど、結局は自宅近くにガイドブックに載るような山がないことがわかっただけだった(w

でもこの本は買って良かったと思う。写真が結構入っているので見ていて楽しいし、写真に写る山容が格好良ければ『この山に登ってみたい!』とか思えるから。それに自宅近くに山がなくても、運良く連休がある時には山登りの計画が立てやすい。あと良いと思った点は、体力度ランク、危険度ランク、歩行時間が記載されていること。このガイドブックに掲載されている山にひとつでも登ったことがあれば、その自分の経験と照らし合わせて、このガイドブックで他の山をある程度想像できる。これはホントに良い。

そして残念な点をとりあえずひとつ発見してしまった。自分の気になった山のページしか見ておらず、全てのページに目を通した訳ではないけど、このガイドブックの2010年の初版第1刷が出版された時点で明らかに情報として間違っているものを見つけてしまった。ちなみに自分の手元にあるのは2刷で2011年になって印刷されたもの。直接登山に関係している情報ではないけど、何年も前の情報をそのまま確認せずに載せているのはちょっとね。その山の情報を刷新する際に、絶対に目にするか、違うと気付くはずの類のものだから、いい加減に情報を更新していると指摘されても仕方がない。現地の山岳ガイドに記事内容の校正を依頼しているのなら、その校正をした人が物凄くいい加減だと思う。『改訂版』とするならば、内容、情報の信憑性はきちんと確認すべきと思う。登山ガイドブックを買う人は、ほとんどの人が本の中の情報が正しいと思って、その情報に対してお金を払って購入するのだから。ウソを印刷して本とするならば、ガイドブックではない。

辛口なことも書いたけど、基本的には良いガイドブックだと思うし、登山初心者の自分にとっては、北海道のいろいろな山を知ることができて、買って良かった本です。

2011年9月27日火曜日

山の本 (2)

今月読んだ本。
単純に読書量は少なかったと思う。

長谷川恒男 虚空の登攀者 佐瀬稔 中公文庫
ナンガ・パルバート単独行 ラインホルト・メスナー ヤマケイ文庫

「長谷川恒夫 虚空の登攀者」は、「神々の山嶺」の長谷のモデルになった人物ということで読もうと思い読んだけど、森田勝さんのことを書いた「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」より興味を持って読めなかった。理由は個人的に「神々の山嶺」の羽生の方が好みだったからだと思う。けど、長谷川さんが残した記録は凄いものだ。

「ナンガ・パルバート単独行」は、世界で初めて8,000m峰14座を全て制覇した(Eight thousander)ラインホルト・メスナーさんの著書はぜひ読んでみたいということで読んだものの、雪山登山や高峰登山の経験がない人が読むには面白みに欠けると思った。逆に言えば、雪山や高峰登山の経験がある人には面白いのではないかと思う。また、著者が外国人だということで書き方や表現の仕方が自分に馴染まなかったこと、訳者の訳し方も好みではなかったと思う。

2011年9月10日土曜日

行けなかったサハリン、すねたセロー

8月下旬、サハリン縦断ツーリングへ行けないということが確定した。行けなくなったことについてはとても残念だけど、ほんの少しホッとした気持ちもある。行けなかった理由としてはやはり仕事の都合。何を差し置いてもサラリーマンである以上、仕事をおろそかにはできないし、ツーリングは仕事が問題無しということであれば行けるものであって、何か不都合があれば我慢しなければならない。ホッとしたことについては、やはりオフロード走行とバイクメンテナンスの経験が浅いこと、利尻山の登山を通して不測の事態をどう克服するかを、もっと広い視点から考えなければならないと感じていたけど、行けなくなったことで不測の事態も起こらないし、対処もしなくて良くなったということで心の中で安堵している自分がいた。

不測の事態は、結果的にはサハリンへ行けなくなったことですねてしまった(?)セローに起こった。それはパンク。単純に駐車していただけのセローのリアタイヤの空気が抜けてしまった。何か異物が刺さっていれば、パンク修理の道具は買い揃えてあったので自分で修理したかったけど、入念にチェックしても異物が刺さっている様子はないし、原因が不明であった。

仕方がないので地元のバイク屋さんに修理に出したところ、バイク屋さんでチェックしても異物は刺さっておらず、パンク修理として行った作業は、チューブレスタイヤにチューブを入れるということであった。リアタイヤに空気を充填させてひと晩置くと、タイヤとホイールの間から少しずつ空気の漏れが確認できたということで、このような対処になった。

いずれにしても、このようなパンクがサハリンへ行った時に起こらずに良かったとしか言いようがない。漏れた空気を充填しながら走れば良いのかもしれないけど、何かの拍子に一気に空気が抜けてしまった時のことを考えると安心して走ることができない。

行けなかったサハリンとパンクしたセロー。

運命か必然か・・・心配事がひどい結果を招く前に現実化したので良しとするべきか。