2011年1月27日木曜日

サハリン島をバイクで縦断してみたい

昨年、関東方面へ旅行へ行った位から、サハリン島を縦断してみたいと思うようになった。もちろん今まで1回も思わなかった訳ではないけど、いろいろな事情から具体的に考えることはなかった。何故、今、縦断してみたいと思っているかというと、自分の年齢的、仕事や家庭の環境的に今しかないのではないかと思っているからだ。自分の気持ちと、環境的条件がシンクロすることはなかなかないと思うので、是非この機会を利用したいと思う。自分の気持ちを前向きにさせた1番の要因は、関東遠征が楽しかったことと、バイクで距離を走ることに自信が付いたからだと思う。車で長距離を走るのとは全然違う。いろいろな意味でバイクの方が不便だし、自分の判断力を問われる場合が多い。同じ目的地へ行くにしても、飛行機とバイクを他の例えにするならば、ごはんを食べたいと思った時に、レストランへ行くか、自炊するか位の違いがあると思う。

サハリン島を走るにあたってのバイク選びは、ネットで過去にサハリン島をバイクで走った人の記録を見ると、デュアルパーパスバイクかオフロードバイクが適しているように思われる。サハリン島は北海道よりも緯度が高いので、雪解けが遅く、夏が短く、雪が降るのが早い。しかも、南北に長いサハリン島で道路が舗装されているのは南北に半分もない。ネット上の過去の記録では、天候に恵まれないと泥だらけになって走らなければならないこと、区間と条件によっては深い泥の道を走らなければならないことがわかっている。このことから、基本、単独での走行を想定しているので、あまり大きなバイクは向いていないと考える。転倒した時、ひとりでバイクを起こすことができないのは問題がある。足元が悪いところで200kgを越える重量のバイクを起こすのは自分の体力的に無理だと考える。また、サハリン島を走るにあたり、現在所有しているスーパーブラックバードを売ることは考えていないし、大型で長距離ツーリングに向きの高価なバイクを買うことはもちろんできない。サハリンツーリングに使用する以外は自分の普段の足になってくれる、車検のいらない250ccクラスの中古バイクの購入を基本線とした。

中古バイクの購入にあたり、スーパーブラックバードを購入した時の担当さんに相談した。『した。』と過去形で書いているが、現時点で購入に至っていないのでまだ相談の最中ではある。そして、自分の失敗により交渉がギクシャクする。失敗というのはビジネスライクに回答してくれる担当さんに対し、もっと親身にいろいろ教えてくれるはずと勝手に思い込んで、自分の思いを毎回メールに長々と書いてしまっていたことだ。決してビジネスライクなだけではないし、いろいろ教えてくれていたけれど、自分はできるだけ費用をかけずに程度の良いバイクが欲しいし、もっともっと情報提供なり、バイクを安く手に入れるための譲歩なりサービスして欲しかったので、やりとりのメールを読み返すと何となくスムーズに行っていないのがわかる。自分みたいに海外にバイクを持ち出して走ってみたいのだけどという相談から、それに付随することを長々メールに書いてみたところで、普通のバイク屋さんからの回答はそうそう多いものではない。自分がきちんと理解していなかったことは、基本、バイク屋と購入者の関係は『売った、買った』の関係でしかないし、それ以上の関係、やりとりがあるとすれば『趣味が合った場合』ということだ。バイクを購入するにあたり、海外に持ち出して走ることが前提ですなんてヤツは、バイクを購入する人間の1割にも満たない『変わったヤツ』だということに気付いていなかった(笑)

購入候補のバイクは、当初ジェベル250XCだった。現在絶版になっているこのバイクは、中古市場で意外に高価だ。タンクが大きく航続距離が長いこと、リアキャリアが最初から付いていることなどから人気があるようだ。中古の価格を調べるに、車輌の程度に比べ価格が高騰しているように思える。このバイクの装備や能力から言えば、サハリンツーリングをするにあたり自分が求める十分な能力だ。しかし、車輌の程度と価格に納得ができないので候補から脱落。新車で売っていたらぜひとも購入したいバイクだ。2番目の候補になったのがジェベル200。中古市場を調べると意外に台数が多く、程度もジェベル250XCと比較して良さそうなのが多い。そしてジェベル250XCと比較してだいぶ安い。新車時の価格差もさることながら装備もそれなりなので価格差が生じるのは当然だが、サハリンツーリングには十分な装備に思う。問題があるとすれば、スタイリングが若干好みではないことだ。このバイクは数点条件を付けた上でしばらくオークションに出てこないか調べてもらっていた。その後、他のバイクを物色するうちにセローが良く思えてきた。サハリンツーリングに使うだけではなく、ツーリング以降のことも考えて検討するとセローもありかなと。当初ジェベル250XCを候補に挙げていた時も良いなぁと思っていたが、燃料タンクの大きさが自分にとって問題だった。サハリンを走るにあたり、最長の無給油区間が約250kmあることがわかっている。この無給油区間は天候が悪いと泥道になることもわかっている。この区間を9リッタータンクのセローで走れるかどうかという問題なのだが、道の状態が悪いことを想定すると微妙であり、当初、候補から脱落した理由がこれだった。ガソリン携行缶を持てば問題は解消できるのだが、基本、荷物は増やさない方向で考えていたのでジェベル250XCが候補となった。いろいろ調べるうちに、このツーリングに行くにあたり、かけるお金は想定よりも多くなることが決定的となった時、サハリンツーリングだけではなくその後のことも考えてできるだけ有効にお金を使おうと考え、ジェベル200よりもセローの方が何となく長く付き合って行けそうな気がしたので、購入対象をセローにすることにした。もちろんサハリンツーリングに行く際にはガソリン携行缶を携帯して行くことになる。

セローを購入対象にした後、迷うことはそうそうないと思っていたのだが、目の前にぶら下がった中古のセローと新車のセローでは大きな違いがあり、また迷うことになってしまった。大きな違いが燃料噴射装置がキャブレターかフューエルインジェクションかという違いだ。目の前にぶら下がったキャブ車はリアキャリアやサイドバッグ用のフレームなど、自分が欲しいオプションがひと通り付いた状態だが、距離を走っているのでタイヤやチェーン、スプロケットの交換が必要かもしれない。支払額が大きくなるが新車のセローだとタイヤやチェーン、その他の部品の交換を心配する必要がないし、フューエルインジェクションとなったことで燃費も向上しているようなので、購入後の維持費の削減が期待できる。長い年数乗ることを考えるならば新車のセローだろうし、当初の支払いを少なくするなら中古のセローだろうし。そして、ロシアへ持ち出してイタズラされた場合のことを考えると中古の方がショックが少ないか。迷う・・・

こんな時にジェベル250XCが新車で売っていたなら迷わず買うのだが・・・

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