2011年7月25日月曜日

函岳ツーリング

函岳ツーリング2回目。自宅を7時半頃出発。セローの巡航速度を、一般の自動車と同じか少し遅いくらいに保ちながら淡々と走る。快晴という訳にはいなかったけど、風もなく穏やかな天候だったのに少し肌寒く感じたので、早々に念のために持参した長袖インナーシャツと長袖の上着をゴアテックスウェアの中に着込む。北北海道の夏ってこんなもんだったっけ?自宅に帰るまで、結局は着込んだものを脱がなかった。

途中、猿払から浜頓別へ抜けるエサヌカ線の浜側の道を通るも、この道は余程のことがなければ二度と通ることはないだろうなと思った。延々と9km位、海が見える訳でもなく景色に面白味のないただ走りづらい道を走るだけ。道を間違うと砂の道を走ったり、Uターンさせるのに周囲を熊笹や背の高い草木に囲まれた狭い砂の道で、体力を消耗しながら方向転換させなければならない。てか、1回道を間違ったw
エサヌカ線本線より海側の道
今回は前回とは逆回りのルートで函岳に登るので、歌登経由で函岳へ向かう。前回訪れた時には日曜日で休みだったガソリンスタンドで給油。ガソリン高いかなと思ったけど、フルサービスで地元のセルフより2円高いだけだった。函岳から下山した後美深で再度給油したけど、美深の方が同じフルサービスで1円高かった。

肝心の函岳山頂へ至るスーパー林道は、前回歌登側に下山した時に気付いていたけど、歌登側から林道へ入るのに目印なる案内標識がなくとてもわかりづらい。道を知らなければ、美深の仁宇布まで抜けてしまう可能性が高い。そして道の質が前回走った時と全然印象が違った。もちろん雨の日と晴れの日との違いはあるけど、やたら砂利が深く感じられ、歌登側から入ると数カ所ある気になる分岐も、ただ直進すれば良いところを、道の印象があまりにも変わっていたために「こっちで良かったかな?」と不安になってしまった。山頂到着後、美深側に下りてはっきりとわかったことだけど、新たな砂利を入れて整備したために砂利が深く、道の印象がガラッと変わってしまったようだ。今回1番走りづらかったのが、函岳山頂、美深、歌登の分岐から山頂へ至る道で、フロントを逃がしてしまったりして少しこわい思いをした。今回は下りよりも登りがこわいと感じた。そして天気が良いことはこんなにも良いことかと思ったのが、視界が確保され、景色が見えること、これから走る先が見えることだった。視界が悪いと速度が乗らなくてイライラしたり、道が見えないことで不安になったりするけど、視界が良いと心にゆとりが持てる。
今回は記念に写しました
山頂到着後は行動食のつもりで持って来たカンパンを、ちょうど昼の時間だったのでひと袋のほとんどをブラックの缶コーヒーで流し込んで食べた。今回は贅沢なしの、自分のバイクの経験を上げるトレーニングのつもりのツーリングだし。
前回との視界の広さの違いわかると思います
函岳山頂~加須見峠分岐の間
美深側林道入口から少し入ったあたり
今回はエサヌカ線の海側を通った以外は前回とほぼ同じ経路で自宅へ戻った。休憩を多めに取ったので、時間的にはトータルでプラス2時間位余計にかかった。疲労感はやはり休憩を多めに取り、行動食を口に入れた方がないと思う。前回は早く自宅に戻ってメシを食べようと急いで帰って、メシを食べた後には疲労感と満腹感で昼寝をしてしまった。

同じように函岳山頂まで行って帰ってきた日帰りツーリング、今回は前回のような満足感は全然なし。1回走った道だからか?困難に打ち勝ったような経験がなかったからか?経験だけでいえばひとつの経験をした訳だけど、得たものはほんの僅かに思う。

2011年7月10日日曜日

サハリン島縦断ツーリング 準備(10)

北北海道の短い夏の中で天気を選んでいたら、休みがあってもやりたいことが全然できないし、短い夏が終わってしまう。もしサハリンへ行くことができても雨が降っているからと、進むのを止めてたらオハ到達という目的を達成できない。そんな訳で天候が悪かった時のシュミレーションを兼ねて、雨天決行で函岳へ行く予定を立てた。そして朝目覚めると外は雨。ま、予想通り。一緒に誰か行ってくれる人がいれば良かったけど、雨天決行に付き合ってくれる物好きは残念ながら居ない・・・
6時前に自宅を出発して8時半過ぎに美深でガソリンを給油。9時頃林道へ入る。自宅からここまで来てまず学んだこと。ゴアテックスのウェアでも、雨量がある程度ある中を長時間走ると、チャックなどの隙間から雨がウェアの中に侵入する。ゴアテックスのグローブも中が水浸しになってしまう。中が濡れたビニール袋の中に手を入れている感じで指がふやける。そして山に入るにあたりネットでいちおう調べたけど、入山届けを提出するような場所なし。林道に入るまでそのような場所がないか気を付けて走ったけど全然見当たらなかった。
分岐手前の看板
雨の中、霧の中、林道をひたすら山頂を目指して走る。途中、カーブで対抗してきた車にびっくりしたものの、他は状態の良さそうな路面を選んで走った以外は気にすることもなく走れた。美深側から上がって、函岳山頂、歌登への分岐に差し掛かった時、入山届けを出しましょうみたいな看板があったけど、ここまで来てどこに出せば良いのやら。うーん、わからん。その後は熊が出てこないかビビりながら走行。分岐から頂上にかけては特に霧が濃くて急に目の前に熊が出てこないかと、タイヤが砂利を弾いたりとか、自らが発するわずかな物音にもビビりながら走った。濃い霧の中、湿度の高い中を走って学んだこと。吐く息でシールド内が曇るのを気にして少しシールドを上げて走ると、メガネに直に水滴がついてシールドに水滴が付くのより視界が悪くなる。オフロード用のヘルメットは何故ゴーグルを使うのかわかった気がする。ゴーグル内部の地肌部分が発汗しない限り、外側だけワイプしておけば視界は確保できるということだ。
山頂手前200mの駐車場へ到着。イヤな看板を見つけた。マジビビりますから。
マジ?(-_-;
ビビリなので山頂まで200mヘルメットを装着したまま歩く。何かの観測施設があるのが確認できるだけで、晴れた日にはオホーツク海やら利尻山やら見えるはずが20m先位になるともうはっきり見えませんよ。まー、雨の日に来たので眺望には期待していませんでしたが。
山頂付近の視界はこんな感じ
林道入口から1時間かけて上がって来たくせに、山頂滞在時間は僅かなものにしてさっさと下山開始。下り始めるとこんなに長い距離を上がってきたのかと思う位に長い。てか雨の下りの道ってのがコワイ。函岳山頂から下りて来て美深、歌登の分岐を今度は歌登方面へ。美深から上がって来る道より直線が長く状態が良く見えるけど、雨水が流れるわだちが車なら片輪がちょうどくるような位置にあってこれまたコワイ。長い直線がわりとあって調子こいて50km/h位出したら、避け難いわだちにハマッてさあ大変。急に深溝になったりちょっとわだちが蛇行したりしたら飛んじゃうなーなんて背筋が寒い思いをしたけど、ずーっと浅溝でわずかな蛇行で終わってくれたので飛ばずに済んだ。雨の日のダートの下りに注意。特にわだち。ここでまた学んだこと。オフロードバイクのリアブレーキが何故弱めのセッティングなのか。路面の悪い所で強く効いたらロックして止まらない。これ自己流の勝手な解釈。
その後、三叉路を通り過ぎ、道を間違えたかなとちょっと進んだ橋の上でUターン。車体がほぼ真っ直ぐになったところでアクセルを少し開けた。するとダートとダートを繋ぐアスファルトの橋の上、通る車両がわずかでコケでも生えていたのかフロントを支点にして回ってしまった。反射的にアクセルを戻してクラッチを握り足を出したけど、回った時の勢いの感触と、出した足がフットレストにぶつかった痛みとで、これならセローをザザーっと倒すなと瞬間的に思ったものの、不思議と倒れずに出した左足で支えることができた。さっきわだちにハマッて飛ばずに済んだことと言い、今日は運が良いみたい。マジ助かった。そして少し戻って分岐を別方向に行くも、わだちが草の群生で途切れ途切れになってて絶対道を間違ってると思った。大型バスが廃棄されてたり、マジ怪しい場所を通り掛かったし。橋の上の奇跡もムダ。ダート~ターマック~ダートを数回繰り返して道道に出て、歌登へ向かう。
歌登市街地は多くの店が休み。ガソリンスタンドも休み。ちょっとびっくり。自販機の並んだ日曜定休だろう商店の軒下で雨宿りしながら休憩。出発すると枝幸側に少し走ったところにセイコーマート発見。やっぱりセイコーマートあるよね。ちょっとの間、地図に載ってたセイコーマートもつぶれてしまうさみしい町かと歌登をバカにした。ごめんなさい。でも市街地は凄く静かで静かに過ごしたい人には良い町だと思う。歌登はいつかキャンプに来てみたい。
歌登からの出発後はおなかが空いたし、家でダラダラ過ごす時間が恋しくなったので、給油とトイレ休憩以外はひたすら走った。
ツーリング時間約8時間半。走行距離約400km。雨の中出発するなんてアホだよなと思ったけど、これはこれで良い経験、良い勉強になった。