2011年6月12日日曜日

オフロード初心者と山道

セローを引き取った後、距離を走っていなかったので状態を確認するために近所の山までセローでお出掛け。
初めのうち、しばらく視界はこんな感じだった
 そして、ガスがかかっていたとは言え、やってしまったと思った。急な山道を下りて、また登りにさしかかり、登ることができなくなってしまった。昨日の雨で湿った粘土質の土でタイヤが空転し、どうにも手の打ちようがなかった。まずどの程度の勾配の坂か確認しなかったのが悪かった。登り坂道で階段の脇を登っていた時は、木でタイヤを滑らせて倒してしまったし。倒したら場所が悪く、やわらかい粘土質の地面にハンドルが突き刺さり、バイクを起こそうにもなかなか起こすことができなかった。いったん谷間の平らな所まで下がろうにも、100kg以上あるバイクを支えながらバックで下がるのには一苦労。下がりながらフロントブレーキを使うも、粘土質の地面ではブレーキが効かない。やっと平らな場所で車体を落ち着けるもさてどうしたものか。自分が下りて来た道はオフ初心者の自分にとってはかなりきつめの勾配だし、粘土状の道に草が生えているだけ道を上がるには、1度も止まらないで急勾配を上がるだけのテクニックが必要だ。それに来た道を戻るというのは負けた気がするし、面白くない。バイクを置いて、来た道を戻ることはせずに進行方向に歩いて、先がどのようになっているか確認してみた。車が通れる道はないと思っていたが、遊歩道的な倒れた枯れ草が道だということを示しているだけの道しかなく、分岐もあってどちらに行ったら良いか、全然見当がつかない。下手に歩道しかないような道を行ったが最後、とてつもない段差や急勾配の階段なんかがあったらバイクを道路に出せないことになってしまう。知らない山道を走ると言うことはどのようなことなのか、身をもって知らされた。バイクまで戻り、来た方向に戻らない選択をし、先程と同じく急勾配の階段脇を上がろうとするも、前回倒してしまった付近で後輪が空回りしてしまい、登ることができなくなってしまった。やや迂回させて空回りしてしまう箇所を回避させるも、枯れ草で滑ってまた同じ箇所に後輪がすっぽりハマリまた空転。坂道で車体を支えることに体力を奪われ始めたので、諦めてとりあえずまた谷間の平らな場所にバイクを戻す。どうしたものか途方に暮れてきたので、この道のことを知っていそうな知り合いに電話を掛けてみた。ところが、この町に40年以上住んでいる人でも来たことがないと言うではないか。ガーン。その人の弟なら知っているかもしれないということで、今度は弟の方に発信するも出ないし。最終的に、自分の技術では無理そうに思える下りてきた急勾配を上がることを検討。歩いて上がってみると、やはり気になるのは急勾配だけではなく、芝のような草だけが生えた粘土質の地面。ただ、ライン取りさえ間違えなければクリアできそうな気もする。もちろん坂道でアクセルを開け続けなければエンジンが止まるし、アクセルを開けすぎれば粘土質の地面でタイヤを空回りさせることになる。もしも坂の途中で止まってしまったら、バイクを当たり前のように倒してしまうし、自分がケガをする恐れもある。しかし、これにトライして打ち勝たなければ、バイクに乗って帰れない。現状、谷間で身動きが取れなくなっている状況をいち早く打開するのは、来た道を戻ることだ。しかし、うまく行くかなあ。緊張しながら数回切り返しをしてバイクを元来た方向に向ける。少なくとも急勾配の上までだけでも登りたい。そんな気持ちで歩いて確認した時に設定したライン取りで進むことだけを考えて発進。急勾配にさしかかった時、エンジンが止まりそうになるもアクセルを開けて耐える。設定したライン取りで間違いがなかったようで、急勾配をクリアすると、一気に上まで上がれてしまった。上がりきった所でバイクを止めると、緊張と、それまで山道を数度上り下りしたおかげでマラソンを走った時のように、口の中はカラカラでネバネバした唾液が少し溜まっていた。そこで先程電話を掛けた知り合いに電話。「クリアできたわ!」


戻った坂道


坂道を上から
バイクを止めて休んでいると、散歩のおじさんが歩いて来た。やや気になったらしく、話しかけてくれたのでこの辺りの道のことを聞くと、バイクでは明らかに無理な場所、マウンテンバイクの人でも担いで通る場所があることを教えてくれた。ちなみに自分が下りて上がっただけの場所は、「俺ならバイクで下りようなんて思わない」そうです。自分の汚れたブーツを見て、「昨日雨降った後で、それ位で済んで良かったべ」とも。身をもって勉強したこと、人に教えてもらったこと、いろいろ勉強になりました。山にバイクで入るなら、技術と度胸も必要ですね!それとバイクで入って良い道か確認も!
ラフ&ロードRR9211のフィッティング状況 まあまあ

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