2011年6月20日月曜日

サハリン島縦断ツーリング 準備(9)

朝早く自宅を出発し、旭川へ国際運転免許証と登録証書を取得しに出掛けた。道中、降水確率が高くなかったにも関わらず、運のなさで峠で雨にあたってしまった。旭川に到着するまでに濡れたウェアは乾いたものの、ブラックバードは下回りが泥だらけ。少し前に洗車して綺麗にしたのにすぐに汚くなってしまった。また洗車しないと。
旭川運転免許試験場に到着し、荷物を整理していたらヘルメットを落としてしまった。気に入っていたシールドにガッチリとキズがついてしまい、低い降水確率で雨にあたったのを加えて今日は運が無いと思った。運転免許試験場には9時を少し回ったところで到着し、一般の免許更新とは違うのでさっさと申請をして国際免許を受け取り、陸運局で登録証書を申請しに行きたいと思っていたところ、10時を過ぎても名前が呼ばれない。以前1度国際免許を申請したことがあり、その時は30分も掛からずに受け取れた記憶がある。少しイライラし始めるも、仕方がないので待っているとようやく名前が呼ばれた。すると通常カウンター越しに職員さんが渡してくれるところ、何故かカウンターを迂回して職員さんが出て来るではないか。何かと思うと「住所を打ち間違えたので、写真をもう1回撮って欲しい」とのこと。ガーン。1時間近く待たされた上にこれかよ。住所の入力を間違えた職員さんの財布から写真代を払ってもらい写真を撮影。写真が1枚余るのはわかっていたので、半額支払おうか迷ったけど、出来上がった写真を見て止めた。バイクで移動し、ヘルメットを被っていた頭はひどい寝癖がついたような髪型だ。こんな写真で良いのかなーと思ったけど、職員さんはわたしに文句を言われるのがこわかったのか、出来上がりまでの時間を聞くと「決済を早急に取りますので15分以内には」と言ってそそくさとカウンターの中へ消えてしまった。そして更に待つこと14分、再び名前を呼ばれ、職員さんが出て来た。「すいません、お待たせして」文句を言って何か出てくるのなら言ったかもしれないけど、今日は運がないし、職員さんがミスって待たされたこと、国際免許の写真が持参したものよりひどいものになったことには腹が立つけど、それ以外の処理は間違っていないと思うので「ありがとうございます」と言って新しい国際免許を受け取った。職員さん、やはり文句を言われるのがこわかったからか、少し挙動が怪しかったし表情が硬かった。
陸運局へ移動。旭川は雨の予報が出ていなかったはずなのにパラパラと雨が降って来た。庁舎の中へ入り、窓口で国外へセローを持ち出すための登録証書を申請しに来た旨を伝えると、「軽自動車協会へ行って下さい」と地図を渡された。地図は差し上げますからと。何かおかしいと思いつつも、手続き場所が変わったのかなと思い、職員さんの強気な言い方もあって、自分が間違ったのかなと軽自動車協会へ向かった。地図を見て行くと、5分もかからない場所にあった。事務所に入り、準備してきた書類を一式出して窓口で「登録証書を申請しに来たのですが」と言うと、モロに困った顔をされた。登録証書の話を窓口のお姉さんに話してもらちが明かず、たまたま持っていた、登録証書を説明しているウェブページを印刷したものを見せると、何やらどこかへ電話をし始めた。そして、「これは陸運局さんで申請するものですね」と言うではないか。「陸運局さんへ行ったらこちらで申請して下さいと、地図まで渡されて来たのですが」と言うと、返す言葉がなかったのか窓口に並んでいた職員さん達はみんな黙ってしまった。あー、今日は運がないと思いながら「ありがとうございました」と言って軽自動車協会の事務所を後にするも、体は運のなさに対する脱力感で重く、心の中は陸運局の窓口の職員に対する怒りでいっぱいだった。そしてまた陸運局へ移動。雨はパラパラと降り続いている。『謝って貰えなかったら態度が悪いと悪態ついてやるか』と雨の中を移動しながら考えた。
再度陸運局へ到着。先程軽自動車協会へ行けと言った職員はわたしを見つけるなり「ごめんなさい」と謝ってきた。謝ってくれたので文句を言わず、申請用紙にさっさと記入し提出。1回目に来たのは約30分前。今は11時半を少し回ったところ。ここで昼休みだからと待たされると時間のロスが大きいので、どれくらいで出来上がるか聞くと、「午前中のうちには」と先程の運転免許試験場の職員と同じようにやや硬い表情での返事。どちらの職員さんも普通にミス無く職務をやってくれれば卑屈っぽい対応をせずに済んだのに、ミスをしたことによって仕事を焦ってやる羽目になっている。自分は職員さん方のそんな様子を旭川まで見に来た訳ではないのに、2件中2件ともにそんなことになってホント疲れた。普通に申請から受領まで終わることができれば、1時間は早く用事を済ますことができていたはず。それが必要以上に待たされることによってホント疲れ果て、早く自宅に帰ろうと思った。予定ではアウトドアショップに欲しい物を見に行くはずだったのに。
今日はホント運がなくて疲れたけど、とりあえず無事に用を足して帰れたので良しとするか・・・

2011年6月12日日曜日

オフロード初心者と山道

セローを引き取った後、距離を走っていなかったので状態を確認するために近所の山までセローでお出掛け。
初めのうち、しばらく視界はこんな感じだった
 そして、ガスがかかっていたとは言え、やってしまったと思った。急な山道を下りて、また登りにさしかかり、登ることができなくなってしまった。昨日の雨で湿った粘土質の土でタイヤが空転し、どうにも手の打ちようがなかった。まずどの程度の勾配の坂か確認しなかったのが悪かった。登り坂道で階段の脇を登っていた時は、木でタイヤを滑らせて倒してしまったし。倒したら場所が悪く、やわらかい粘土質の地面にハンドルが突き刺さり、バイクを起こそうにもなかなか起こすことができなかった。いったん谷間の平らな所まで下がろうにも、100kg以上あるバイクを支えながらバックで下がるのには一苦労。下がりながらフロントブレーキを使うも、粘土質の地面ではブレーキが効かない。やっと平らな場所で車体を落ち着けるもさてどうしたものか。自分が下りて来た道はオフ初心者の自分にとってはかなりきつめの勾配だし、粘土状の道に草が生えているだけ道を上がるには、1度も止まらないで急勾配を上がるだけのテクニックが必要だ。それに来た道を戻るというのは負けた気がするし、面白くない。バイクを置いて、来た道を戻ることはせずに進行方向に歩いて、先がどのようになっているか確認してみた。車が通れる道はないと思っていたが、遊歩道的な倒れた枯れ草が道だということを示しているだけの道しかなく、分岐もあってどちらに行ったら良いか、全然見当がつかない。下手に歩道しかないような道を行ったが最後、とてつもない段差や急勾配の階段なんかがあったらバイクを道路に出せないことになってしまう。知らない山道を走ると言うことはどのようなことなのか、身をもって知らされた。バイクまで戻り、来た方向に戻らない選択をし、先程と同じく急勾配の階段脇を上がろうとするも、前回倒してしまった付近で後輪が空回りしてしまい、登ることができなくなってしまった。やや迂回させて空回りしてしまう箇所を回避させるも、枯れ草で滑ってまた同じ箇所に後輪がすっぽりハマリまた空転。坂道で車体を支えることに体力を奪われ始めたので、諦めてとりあえずまた谷間の平らな場所にバイクを戻す。どうしたものか途方に暮れてきたので、この道のことを知っていそうな知り合いに電話を掛けてみた。ところが、この町に40年以上住んでいる人でも来たことがないと言うではないか。ガーン。その人の弟なら知っているかもしれないということで、今度は弟の方に発信するも出ないし。最終的に、自分の技術では無理そうに思える下りてきた急勾配を上がることを検討。歩いて上がってみると、やはり気になるのは急勾配だけではなく、芝のような草だけが生えた粘土質の地面。ただ、ライン取りさえ間違えなければクリアできそうな気もする。もちろん坂道でアクセルを開け続けなければエンジンが止まるし、アクセルを開けすぎれば粘土質の地面でタイヤを空回りさせることになる。もしも坂の途中で止まってしまったら、バイクを当たり前のように倒してしまうし、自分がケガをする恐れもある。しかし、これにトライして打ち勝たなければ、バイクに乗って帰れない。現状、谷間で身動きが取れなくなっている状況をいち早く打開するのは、来た道を戻ることだ。しかし、うまく行くかなあ。緊張しながら数回切り返しをしてバイクを元来た方向に向ける。少なくとも急勾配の上までだけでも登りたい。そんな気持ちで歩いて確認した時に設定したライン取りで進むことだけを考えて発進。急勾配にさしかかった時、エンジンが止まりそうになるもアクセルを開けて耐える。設定したライン取りで間違いがなかったようで、急勾配をクリアすると、一気に上まで上がれてしまった。上がりきった所でバイクを止めると、緊張と、それまで山道を数度上り下りしたおかげでマラソンを走った時のように、口の中はカラカラでネバネバした唾液が少し溜まっていた。そこで先程電話を掛けた知り合いに電話。「クリアできたわ!」


戻った坂道


坂道を上から
バイクを止めて休んでいると、散歩のおじさんが歩いて来た。やや気になったらしく、話しかけてくれたのでこの辺りの道のことを聞くと、バイクでは明らかに無理な場所、マウンテンバイクの人でも担いで通る場所があることを教えてくれた。ちなみに自分が下りて上がっただけの場所は、「俺ならバイクで下りようなんて思わない」そうです。自分の汚れたブーツを見て、「昨日雨降った後で、それ位で済んで良かったべ」とも。身をもって勉強したこと、人に教えてもらったこと、いろいろ勉強になりました。山にバイクで入るなら、技術と度胸も必要ですね!それとバイクで入って良い道か確認も!
ラフ&ロードRR9211のフィッティング状況 まあまあ